忘れないでね 読んだこと。

せっかく読んでも忘れちゃ勿体ないってコトで、ね。

女戦士・フレア伝(3) 虚空の要塞島(アルバロン) 読書感想

タイトル 「女戦士・フレア伝(3) 虚空の要塞島(アルバロン)」(kindle版)
著者 友成純一
紙の本の長さ 246ページ
出版社 アドレナライズ
発売日 1991年7月1日

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<<この作者の作品で既に読んだもの>>

・「凌辱の魔界」
・「獣儀式」
・「ナイトブリード」
・「肉の儀式」
・「肉の天使」
・「獣革命」
・「女戦士・フレア伝(1) 邪神殿の少女」
・「人獣裁判」
・「宇宙船ヴァニスの歌」
・「女戦士・フレア伝(2) 絶海の黄金郷(エルドラド)」
・「宇宙船ヴァニスの歌(2) 恐怖の暗黒魔王」


<< ここ最近の思うこと >>

最近アレ食べてないな~って思うことあるよね?
二回続けて食べるのはきついけど、二ヵ月に一度くらいのペースで食べておきたいモノ。
例えば豚骨ラーメンの山岡屋・・・・・初めて行った時は全部食べきれずに友人の助けを借りてしまったが、次回こそは必ず全てを堪能してやるからな(`・ω・´)
おじさんにとって友成純一作品とはそーゆーモノなんです、山岡屋なんです(意味不明)

そうです、今回はフレア伝シリーズの第3弾だす!
飛び散る血飛沫、響き渡る悲鳴、躍動する美しい美女の肉体・・・。
今回はどんな冒険がフレアを待っているのか、さっそく飛び込んでみようぜ(=゚ω゚)ノ


<< かるーい話のながれ >>

北方蛮族とアマゾネスの間に生まれた女剣士フレア。
彼女は滅ぼされたアマゾネスの残党と合流する為、魔剣イスカンダルと共に旅を続けていた。

旅の途中で滞在していたオクエウの港町にて、連日行われていた祭りにのせられて不覚にも泥酔してしまったフレア。
その夜、運悪く海賊団がオクエウに侵入して街は炎と殺戮の大混乱になってしまう。
美しく魅力的なフレアはもちろん海賊団に目を付けられて襲われそうになるが、持ち前の戦闘力でその場を切り抜けようとする。
しかし泥酔による絶不調で敵にやられてしまい、気を失ってしまう。
そして目を覚ましたフレアは、自分が空中に浮かぶ巨大な島にいることに気づき驚愕した。

不思議の国ブニイプス、潜航艇、放火と殺戮、捕獲成功、飛行要塞、なんと醜いのだろうか、アトランティス族の末裔、高貴なる野蛮人、グチュッと、はるかにロマンチストだった、好機到来、もう尻に敷かれてる、興国の志士、白い狼人間、魔剣、多勢に無勢・・・。

美貌と色気と強さを備えたフレアと魔剣イスカンダルの冒険第3弾。
超古代文明を操る連中、秘密兵器を駆使する海賊団、空中の怪物、よからぬことを企む王族と神官長などなど、今回も波乱に満ちた運命を切り開いて、フレアはアマゾネス達を探し求める。


<< 印象に残った部分・良かったセリフ・シーンなど >>

///呑み過ぎだよフレアさん///
オクエウの祭りが一番盛大になった夜、酒場で飲み比べ勝負に連勝して路銀をたっぷり稼いだフレア。
しかしさすがに飲み過ぎたのか、足元がおぼつかなくなってしまう。
周りはフレアの金と肉体を狙う男達が溢れているのに・・・。
位置№ 314より。
―――フレアは意味もなく可笑しくなって、歩きながらケラケラと笑った。そして跳びはねたり、くるくる回転してみせたりした。
「あら、酔っ払っちゃった・・・・・あたし、酔っ払っちゃったわ」―――
珍しくも酒に酔っ払ってしまうフレアがカワイイったらありゃしない。
1巻、2巻からは想像できないようなへろへろフレアたんにおじさんもメロメロっちゃいそう。
にしても体重と同じくらいのアルコールを摂取してしまうって、どんだけ飲んだのよ(笑)


///やはり海賊たちはこうでなくちゃ///
海賊団の頭領がコロコロと方針を変えることに不安を募らせる船員たち。
挙句の果てには今まで稼いだ財産をアマゾネス国の建国資金にすると言う。
さすがに着いていけない、と思う船員たちだったが・・・。
位置№ 2224より。
―――フレアに協力して流される血は、すなわち国造りに結びつく。そして抱ける女は・・・・・ぐふ、ぐふふ・・・・・・アマゾネス。
フレアをすっかり気に入ったコックが、止めのひと言。
「アマゾネスの残党、百数十人いるって頭領は言ったな。俺たちは、幽霊島に残して来た仲間も合わせて、四十人そこそこ・・・・・一人につき、少なくとも、アマゾネスが三人だ」―――
頭領の夢に気前よく付いていく精神、分かりやすいぐふふな考え方、どこか憎めない海賊たちがイイね。
(おじさんもアマゾネス国の建国に投資したいです!利益還元をオナシャス!)

///さぁ~て、今回の殺戮グロシーンはいかほど///
ブニイプスの女王と皇太子が悪魔召喚の為に町から連れて来た若い処女たち。
全裸に剥かれてこれから何をされるのか、彼女達は何も知らないまま不安に怯える。
位置№ 1557より。
―――乙女たちの内に、深刻な不安が目覚めた。私たちは、本当に用がすんだら帰れるのだろうか。まさか皇太子様、私たちを。―――
八人の女たちが受ける凌辱と苦痛。
全てはブニイプス再興の為、しかしその結果は・・・・・なんという無駄!


<< 気になった・予想外だった・悪かったところ >>

///人知の及ばざる剣は一体何を考えているのか?///
宿泊していた宿にて、海賊団の襲撃を受けたフレア。
海賊の頭領であるグラントにイスカンダルを奪われしまう。
位置№ 533より。
―――グラントの困惑など、剣の知ったことじゃない。驚いたことに、剣は勝手に動いた。勝手に動いて、フレアを突いていった。
「ああ・・・・・イスカンダル!」フレアが、悲痛な声を出した。―――
なぜイスカンダルは主人であるフレアに攻撃をしたのか?
まあ毛皮の鞘に収まったままだったし、ひょっとして飲み過ぎたフレアに活を入れるつもりだったとか?

///これは天空の城的なイメージ?///
アルバロンの空中森林にて、フレアは金属でできた巨大な人型像を発見する。
位置№ 675より。
―――小さくて丸味を帯びた胴に、関節がなくてやたらにひょろ長い四肢が生えていた。頭は、これまた小さい奴が、申し訳なさそうにちょこんと乗っている。鼻と耳がなくて、目と口が丸く穴を開けている。―――
これは・・・・・おじさんの頭に浮かんだのはラピュタのアイツだね(笑)
表紙に描かれている後ろ姿だとあんまり似ていないけど、文章だと完全にアレなイメージだわ。

///どんだけ丈夫な体なのよフレアさん///
『魔人』に乗り込んで大空の雲の中を漂い続けるフレア。
位置№ 1943より。
―――だから魔人自体はいつまででも空を飛び続けることは出来るが、食料のストックや、疲労回復のための睡眠のスペースはなかった。
二日が経った時には、疲労困憊していた。―――
二日間、いや三日間もずっと『魔人』の中にいて、水分補給は?
そしてトイレは? まさか垂れ流し・・・(゚Д゚;)
ままま、フレアさんはとても強靭だし美人だし(笑)


<< 読み終えてどうだった? >>

///全体の印象とか///
久しぶりの友成作品だったせいなのか、とてもスムーズに楽しく読めてしまった。
シリーズ3作目だからなのか?それともグロ演出少な目でアドベンチャーな展開だったから?
とにかく今回はシリーズを通して一番ワクワクで童心をくすぐられるような内容だったよ。

今まで謎に包まれていたフレアの過去もしっかり描かれていたし。
(しかしまた壮絶な生い立ちだったわな・・・)

///話のオチはどうだった?///
フレア伝シリーズで初の前編・後編のお話だった。
またまた捕らえられてしまったフレアはどーなってしまうのか?
続きが気になる~!
でも次巻でシリーズは最後みたいだね。(ちゃんと完結させていたことに驚いてしまう)

本編後のオマケである電子版のあとがき、今回も実に楽しく読ませていただきました。
バリの痛風アサムラが怖い、そして関節軟骨も大切よ、尻タブから穴が覗くようになったら死ぬ時、そんでもって最後はしんみりさせる終わり方・・・・・まったくジャンルの違う読み物が2つ収録されていてお得感が2倍だわ。

///まとめとして///
直し方は知っているけど新しく作ることはできないアトランティス文明のテクノロジー
これってなんだか製造系の中小企業にありがちだな~って思ったのはおじさんだけ?
まあそれは置いといて、キマイラVS魔人の空中戦たるやなんと好奇心をそそる展開か・・・・どうして魔人に武器を持たせないのか?
いや武器を持たせない戦い方だからこそ面白かったのかも。
総合的に考えてとても楽しめたんだけど、ちょっとエログロが物足りないのも事実。
(シリーズ作品ではなく、1作読み切りのドギツイお話を読んでみたくなった)

グラントの恋路は? 海賊たちのぐふふ計画は? 囚われたフレアの運命は!?
次巻はシリーズ最終巻!!
今回は控え目だった血飛沫と殺戮とエロスをたっぷり期待しておりますってな感じで満読感7点!
(10点満点中)
さぁ~て、次はどんな小説を読もうかな・・・。


<< 聞きなれない言葉とか、備考的なおまけ的なモノなど >>

位置№ 523より。
―――形といい色といい、象眼してある宝玉のみごとさといい・・・・・大変な代物だぜ、こいつは。―――
「ぞうがん」
金属・陶磁製の器物などに、他の材料をはめこむこと。

位置№ 1292より。
―――グラティフン山脈だけが高層建築のように高々とそびえ立っているが、その東側は急激に標高を下げ、延々と緑の沃野が続いている。―――
「よくや」
地味が肥えた平野。

位置№ 1423より。
―――夜が更けてから一時間、いや二時間も、塑像のようにじっと坐っていただろうか。そして息子イトバールのことを考えつつ、夜空を見上げていた。―――
「そぞう」
粘土や石膏を材料として作った像。青銅像などの原型としても作られるらしい。

位置№ 2890より。
―――魔人の動きは、中風の発作で痙攣を起こすのに似ていた。―――
「ちゅうふう」
中気ともいうようで、後天的な半身不随,顔面,腕または脚の麻痺,運動障害などの症候群をいう。
普通は脳卒中の後遺症として現れるものをさすらしい。

位置№ 3027より。
―――バリの名物豚料理バビ・グリン(Babi Gring)は最悪・・・・・全部、私の大好物だ。―――
バビ・グリンとは豚の丸焼きのことで、「バビ」が豚肉を意味しているらしい。
豚の色々な部位を一度に楽しむことが出来る料理とのこと。
痛風はほんとに怖いねぇ・・・)


<< 作中場面を勝手に想像したお絵描きコーナー >>

今回はコチラの場面を描いてみた(=゚ω゚)ノ
ついにアップルペンシルを購入してみた!
やっぱり先の細いペンは見やすいし使いやすいね。
だけど良いモノを使ったからと言って、技術が向上する訳ではない・・・・・もっと描くしかないなぁ。
いやまずはアップルペンシルでどんなことが出来るのか調べるのが先か。
位置№ 501より。
―――黒装束の二人の突きを、フレアはひょいと首を曲げ、上体を反らせていとも簡単に躱した。―――

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